教員メッセージ
最適解を得る技術開発と得られた結果分析する技術開発を実問題に適用し、社会課題の解決に取り組む

研究室では、①設計探査、②大規模流体解析、③社会問題へのシミュレーション技術応用を3 つの軸としています。③では飛行機を予定通りに離発着させられる時刻表の策定を目標に、電波航法研究所などと共同でプロジェクトを進めています。その一環として現在行っているのは、空港周辺の飛行機の渋滞を表現するモデルの妥当性の検証です。この目途が立てば、次はどのように交通容量を増やすかを考えることになります。さらに気象の予測や飛行機のダイナミックなふるまいを関連させ、スーパーコンピュータを使ったシミュレーションも想定しています。また、飛行機が遅れれば約束に間に合わない、電車の遅延が飛行機の離発着の遅延につながるなどの社会的損失、経済的損失は非常に大きなものがあります。そこで、将来的には鉄道やバス、船舶を含め、輸送システムを効率化させ、社会システム全体の最適化を行いたいと考えています。