教員メッセージ
利用者がより安全で便利に使える支援システムを設計し、社会の問題解決に挑む

利用者の行動を予測し、便利で安全なサービスや仕組みを考えるのがソーシャルデザインです。昨今、しばしば情報漏えいの問題がニュースになります。世の中には複雑なパスワードの入力を難しく感じる利用者は少なくありません。しかし、それでも情報機器を活用して遠く離れた人と話をしたいなど、さまざまな要求があるのも事実です。指紋採取などの不快感を与えないで、面倒さをなくし、利用者を正確に認識し、安全であらゆる人が恩恵を受けれられるシステムを考えるのは、大切な研究テーマとなります。また、子どもの学習データを活用した個々のレベルに合わせた教材の提供や、匠の技のデジタル・アーカイブ化による技術伝承の支援に取り組むこともできます。このように、よりよい社会づくりをサポートするシステムを設計し、社会のさまざまな問題解決に挑むことが今後ますます重要になってきます。