ソフトウェアデザイン分野

ネットワークコンピューティングが進展し、5Gの実用化など、通信速度の高速化はさらに加速しています。また、さまざまな機器に通信機能を備えるIoT(モノのインターネット)化やデバイスの小型化も進み、今や世界のすべてが情報ネットワークとつながっていると言ってもいいほど。ゲームも単体ではなく、ネットワークでつながり、仮想空間で楽しむのが主流になっています。そんな時代に必要とされる、高性能・高機能で高い信頼性を担保できる、社会に役立つシステムの構築を目指します。

SOFTWARE DESIGN

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講義風景1
講義風景2

教員メッセージ

池辺 淑子 准教授

池辺 淑子 准教授

アルゴリズムに重点を置いて、さまざまな条件を課せられた中で最良の解を得る手法を考え、検証する

乗り換えアプリでルート検索を行うと、所要時間、運賃、乗り換え回数など、条件によって異なるルートが提示されます。このように、いろいろな満たすべき条件が課された中で一番いい決定をするためにどうすべきかを、数学的なモデルを使って解いていくのが数理最適化です。そのアプローチはさまざまで、具体的な事例の解決よりも、最終的にソフトウエアで問題を解けるよう、アルゴリズムに重点を置いて研究を進めています。どの条件が絶対に譲れないもので、どの条件が多少緩められるかなど、問題を整理し抽象化して数理モデル化し、実際にプログラムにのせて問題が本当に解けるモデルになっているかを検証します。この最適化アルゴリズムの研究には、身近な問題解決のほかに、画像処理やAI などの先端技術のベースを支える側面もあります。しかし、どちらも数学とコンピュータを武器に情報に切り込んでいく点は共通しています。

Focus

情報漏洩を避け、安全に分析できる「秘密計算」

情報を処理するときに、効率性・安全性・信頼性などの目的を達成する技術として符号化技術があり、藤沢研究室ではその中でも秘密計算が可能な暗号の研究を進めています。通常、クラウド上で計算して、新たな役立つ情報を得ようとすると、暗号化された情報をいったん復元する必要があります。しかし、それでは漏えいの危険があるので、暗号化されたまま計算し、安全に有益な情報を得られるよう、計算の高速化に取り組んでいます。

情報漏洩を避け、安全に分析できる「秘密計算」

共通の「カギ」で、見えなかった情報が見えるように。

Career

予想される進路

情報系企業、電気電子企業、電力系企業など