ソーシャルデザイン分野

今やスマホや家電など、身の回りのあらゆるモノがコンピュータ化されAIが組み込まれる時代になりました。しかし、どんなに技術が進化しても、主役は常に私たち“人”です。人にやさしく、誰もが安全で便利に使えるシステムをデザインし、人のコミュニケーションを支援しながら社会課題を解決する―それがソーシャルデザインの目指すところです。教育、医療、高齢者支援、災害対策など、社会が抱えるあらゆる課題が研究対象となります。

SOCIAL DESIGN

SOCIAL DESIGN

講義風景1
講義風景2

教員メッセージ

谷口 行信 教授

谷口 行信 教授

身の回りにあふれるカメラ映像から
実世界の複雑な状況を把握し、
社会課題の解決に活かす

昨今の生成AIの飛躍的な進展には目を見張るものがあります。画像に何が写っているかを認識するだけでなく、本物と見紛うような画像を生成し、言葉で指示するだけでプログラムまで書いてくれる時代になりました。しかし、万能にみえるAIも、実世界の課題解決に活用しようとすると、十分な性能を発揮できない場面があります。例えば、道路脇に設置されたカメラ映像から交通量を測定するAI技術です。車がスムーズに流れている時は正確ですが、渋滞して車が別の車の後ろに隠れてしまう状況では、AIが車を見失い計測精度が落ちてしまいます。私たちは、この問題を解決するために、交通流理論を組み込んだ新しい交通量計測技術を開発しました。これからは、AIを単に利用するだけでなく、現実の複雑な状況に適応させ、社会課題の解決につなげる力がますます重要になっていきます。

スマート酪農に向けた乳牛個体識別・追跡技術

これまで乳牛の健康管理は、酪農家が一頭一頭を目で観察しながら行ってきました。しかし近年は、酪農の担い手不足が深刻化しており、画像認識AIを活用した省力化・効率化が求められています。谷口研究室では、牛舎天井に設置した複数台のカメラを用いて、昼夜を問わず乳牛の行動を把握するスマート酪農システムを開発しています。乳牛の白黒模様(斑紋パターン)を手がかりに自動的に個体を識別・追跡します。酪農家の負担を減らし、乳牛の健康をやさしく見守ります。

スマート酪農に向けた乳牛個体識別・追跡技術

予想される進路

ヒューマンコミュニケーション能力を生かし情報系企業、金融、保険、運輸、マスコミ関連企業など